インベスターズトラスト(investors trust)の商品の中でも、S&P500インデックスと並び人気商品となっているevolution(エボリューション)。
evolutionの基本的な仕組みは、証券会社や銀行で購入できる積立型の投資信託と同じです。
しかしインベスターズトラストのevolutionには、証券会社や銀行で投資信託を購入するよりも多くのメリットが用意されています。
そこで本記事では、インベスターズトラストのevolutionのメリットを詳しく説明しながら、利回りや手数料についても徹底解説していきます。
インベスターズトラストのevolution(エボリューション)の商品概要
まずはインベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)の全体像から見ていきましょう。
以下でevolutionの商品概要について一覧表でまとめてみました。
運用通貨 | 米ドル ユーロ 英ポンド |
積立金額 | 年間1,200ドル~ |
追加積立 | 一括:2,500ドル 定期:年600ドル |
投資期間 | 5年・10年 15年・20年 25年 |
契約年齢 | 5年プラン:18~80歳 10年プラン:18~75歳 15年プラン:18~70歳 20年プラン:18~65歳 25年プラン:18~60歳 |
利回り | 選択した ファンドによる |
ロイヤリティボーナス | 10年:積立額に対し7.5% 15年:積立額に対し5% 20年:積立額に対し5% 25年:積立額に対し5% |
追加配分 | 1,200~1,799ドル:100% 1,800~3,599ドル:101% 3,600~5,399ドル:102% 5,400~7,199ドル:103% 7,200~13,499ドル:104% 13,500ドル以上:105% |
年間管理手数料 | 1~10年目:1.9% 11年目以降:0.35% |
プラン手数料 | 月7ドル |
ストラクチャー手数料 | ファンド残高に対し 月0.1255% |
ファンド変更手数料 (スイッチング) |
無料 |
解約手数料 | 解約時の残存契約年数に基づく管理手数料相当額 |
一部解約 | 純現金価値 1,200ドルが 最低維持額 |
それでは以下でevolutionの特徴を細かく解説していきます。
インベスターズトラストのevolution(エボリューション)の5つの特徴
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)の特徴を以下の5つにまとめてみました。
- 月12,000円程度から積立て可
- 10年以上の積み立てでロイヤリティボーナスが受け取れる
- 追加配分という仕組みがある
- 世界中のファンドに投資が可
- 15年で解約手数料が免除
以下でそれぞれについて詳しくみていきます。
①月12,000円程度から積立て可
evolutionの最低積立金額は年間1,200ドルです。
仮に1米ドル=100円とすると年間12万円となり、月12,000円程度から積み立て可能です。
比較対象として挙げられるS&P500インデックスは年間2,400ドルが最低積立金額ですので、evolutionは少し投資の敷居が下がりますよね。
ただしevolutionは投資期間5年のプランを選択した場合は、最低積立金額が2,400ドルとなる点に注意しましょう。
海外投資の中でも月12,000円という低額から投資ができる案件は少なく、インベスターズトラストならではの特徴ともいえますね。
②10年以上の積み立てでロイヤリティボーナスが受取れる
こちらはS&P500インデックスと同じですが、evolution(エボリューション)で10年以上積み立てを行うとロイヤリティボーナスが受け取れます。
しかしevolutionは、以下のようにS&P500インデックスとロイヤリティボーナスの付与のされ方が若干異なります。
ロイヤリティボーナスの付与
evolution | S&P500 インデックス |
|
10年経過時 | 積立金の7.5% | 積立金の7.5% |
15年経過時 | 積立金の5% | 積立金の7.5% |
20年経過時時 | 積立金の5% | 積立金の5% |
25年経過時 | 積立金の5% | なし |
evolutionは積立期間が最大で25年あることから、25年経過時にもロイヤリティボーナスが受け取れます。
一方でS&P500インデックスは積立期間が最大20年までのプランしかないことから、25年経過時のロイヤリティボーナスがありません。
その分、15年経過時にevolutionのロイヤリティボーナスが積立金の5%に対し、S&P500インデックスは7.5%受け取れます。
またロイヤリティボーナスは、積み立ての一時停止や積立金額の減額、一部解約をすると受け取れなくなる点に注意しましょう。
この点についてはS&P500インデックスと同様ですね。
なおS&P500インデックスについて詳しく知りたい方は、以下のページで詳しく書いていますので興味がある方はチェックしてみてください。
>>インベスターズトラストのS&P500インデックスを徹底解説! 元本確保って本当?
③追加配分という仕組みがある
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)には、ロイヤリティボーナスに加えて追加配分という仕組みがあります。
追加配分とは年間の積立金額に上乗せする形でボーナスのようなものを付与してくれる仕組みです。
evolutionの追加配分は、年間の積立金額によって付与される金額が以下のように異なります。
年間の積立金額 | 追加配分 |
1,200~1,799ドル | 100% |
1,800~3,599ドル | 101% |
3,600~5,399ドル | 102% |
5,400~7,199ドル | 103% |
7,200~13,499ドル | 104% |
13,500ドル以上 | 105% |
たとえば毎月500ドル積み立てを行っている人は、年間の積立金額が6,000ドルとなり、毎年3%の追加配分が付与されます。
これにより6,000ドルの3%である180ドルが付与され6,180ドルとなり、さらに運用益が加わります。
evolutionはS&P500インデックスのように元本確保がないですが、代わりに追加配分がある点も特徴の一つといえますね。
④世界中のファンドに投資が可
evolution(エボリューション)はインベスターズトラスト(investors trust、ITA)が用意する約200種類のファンドから自分で選択し運用していきます。
S&P500インデックスは投資対象を選ぶことはできませんので、この点は自由度の高い商品となっています。
しかし「200種類の中からファンドを選ぶことは難しい」と思われる方もいらっしゃると思います。
実はそのような方のために、運用方針に合わせてインベスターズトラストが厳選したファンドを選ぶことも可能です。
具体的には「安定運用型」「バランス運用」「積極運用型」の3種類から選ぶだけです。
引用:インベスターズトラスト公式サイト
上記の画像は安定運用型に含まれるファンドと、その利回りが記載されたものです。
リスクの度合いでいえば「安定運用型」が最も低く「積極運用型」が最も高くなります。自分のリスク許容度に合わせて選ぶといいですね。
またスイッチングの際の手数料が発生しないこともevolutionの特徴の一つです。
スイッチングとは運用期間中にファンドを入れ替えることで、たとえば最初は「積極運用型」にしていたが、リスクが大きいため「安定運用型」に変更する場合です。
つみたてNISAやiDeCoなどで投資信託を運用して、スイッチングを行うと手数料が発生しますが、evolutionは手数料は発生しません。
このような細かい手数料については良心的な設計となっています。
もちろんevolutionは自分で好きなファンドを選択することも可能です。その際に、インベスターズトラストの契約の窓口となる紹介者(イントロデューサー)に任せることもできます。
ただし紹介者にファンド選択を委託した場合、別途手数料が発生する点を覚えておきましょう。
筆者としては、ファンド選びにお金を払うくらいであれば、インベスターズトラストが厳選したファンドを選ぶ方が最終的な利益は大きくなると考えています。
この点は各々の判断となりますが、資産運用における手数料は可能な限り抑えた方が得策です。
⑤15年で解約手数料が免除
投資信託を売却すると、どの期間においても解約手数料(厳密には信託財産留保額)が発生しますが、インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)では15年以上投資期間が続くと免除されます。
ただしここでもロイヤリティボーナスと同様に、積み立ての一時停止や積立金額の減額、一部解約をすると免除されない点に注意しましょう。
それでも海外投資や投資信託で一般的となっている解約手数料が発生しないことは、evolutionの大きなメリットといえるでしょう。
それでは以下で、気になるevolutionの利回りについて見ていきます。
インベスターズトラストのevolution(エボリューション)の利回りはどれくらい?
ここまでの説明でご理解して頂いた方も多いかと思いますが、インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)は選択したファンドによって利回りは異なります。
インベスターズトラストでは約200種類近くのファンドがありますので、ここでは先ほど触れた「安定運用型」「バランス運用型」「積極運用型」の利回りを見てみましょう。
引用:インベスターズトラスト公式サイト
インベスターズトラストのevolutionは、基本的に長期で運用することが前提です。
そのため各運用方針の利回りを確認する際、なるべく長期の指標である「5年年率」の平均利回りを見てみるといいでしょう。
これらを見ていくと「安定運用型」で6.81%、「バランス運用型」で11.76%、「積極運用型」で13.52%と申し分ないくらいのパフォーマンスを出していることが確認できます。
>仮に毎月500ドル(1米ドル=100円で5万円)積み立てを行い、バランス運用型の利回りである11.76%が25年続いた場合、積立金額は1,500万円となりますが複利効果を受けて約9,000万円まで資産が膨れ上がります。(金融庁の資産運用シミュレーションで算出)
もちろん毎年11.76%の利回りが続くわけではありませんが、長期で見れば充分すぎるくらいのパフォーマンスといえますよね。
さらにロイヤリティボーナスと追加配分が加わることを踏まえれば、evolutionの利回りは充分に高いといえるのではないでしょうか?
ただし自分でファンド選ぶと、一部パフォーマンスが悪いファンドもあるため、ファンド選びは慎重に行った方がいいでしょう。
なおevolutionも含め、その他の商品の利回りについては下記ページで詳しく書いています。
インベスターズトラストが扱う商品の利回りについて深堀りしたい方は、ぜひチェックしてみてください。
>>インベスターズトラスト(investors trust)の利回りはどれくらい? 商品別に利回りを算出!
それでは最後にevolutionの手数料についても確認していきましょう。
evolution(エボリューション)の手数料は相対的に見ても高くはない
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)の商品全般にいえることですが、実は手数料は一般的な投資信託と比較しても決して高くはありません。
まずはevolution(エボリューション)の手数料について振り返ってみます。
◆evolutionの手数料
- 年間管理手数料:1.9%
⇒(11年目以降は0.35%) - プラン手数料:月7ドル
- ストラクチャー手数料:月0.125%
ここではわかりやすくするために、毎月500ドル(1米ドル=100円で5万円)で25年間積み立てを行った場合でシミュレーションしてみます。
まず年間管理手数料は1~10年目までは1.9%、11~25年目は0.35%となるため全期間の年平均で0.97%となります。
なお年平均0.97%の算出は、わかりやすくするために全期間の手数料合計24.25%を25年で割って計算しています(厳密には0.97%とはなりません)。
そしてプラン手数料は毎月7ドルかかるため、1年で84ドルとなり25年でトータル2,100ドル。
これを年率に直すと、積立金総額が25年で15万ドルとなり、2,100ドルがプラン手数料となるため0.014%となります。
ストラクチャー手数料は月0.125%のため1年で1.5%です。
まとめると、手数料の年率は以下のようになります。
- 年間管理手数料:0.97%
- プラン手数料:0.014%
- ストラクチャー手数料:1.5%
⇒年間手数料合計:2.484%
ではこの年間2.484%の手数料が高いのかどうかを確認するために、証券会社や銀行で販売されている投資信託と比較してみます。
ここでは投資信託の年間の運用手数料である信託報酬で見ていきます。
- ひふみワールド+:1.08%
- ハリス世界株ファンド
(毎月分配):2.04% - ブラックロック
世界株式絶対収益追求F:2.29% - アメリカン・ドリーム
・ファンド:2.59% - ノムラグローバルトレンド(円)
(毎月分配):3.34% - あい・パワーファンド:4.17%
参考:モーニングスター
上記の投資信託は、約6,000種類ある中の一部です。最近は投資信託の手数料の下げ合戦が盛んですが、それでもここで挙げたようなアクティブ型といわれる投資信託は手数料は高めです。
evolutionの手数料合計は2.484%で決して低い数字ではありませんが、これらのアクティブ型の投資信託と比較しても高すぎるとまではいえないでしょう。
さらにevolutionはロイヤリティボーナスや追加配分があり、合計2.484%の手数料が相殺できる仕組みとなっています。
ただし年間の積立金額が低いと、ロイヤリティボーナスや追加配分が充分に受け取れず、手数料負けを起こす可能性がある点に注意しましょう。
特にプラン手数料は積立金額に関わらず一律7ドルが毎月差し引かれるため、積立金額が少ないほど手数料の負担率が上がります。
また積立金額が低いと追加配分ももらえらないことから、なるべく101%の追加配分がもらえる年1,800ドル(1米ドル=100円で18万円)以上で積み立てを行うといいですね。
まとめ
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のevolution(エボリューション)はS&P500インデックスと異なり、元本確保型ではありませんが、ファンドを自由に選べることや追加配分も受け取れる特徴があります。
インベスターズトラストに投資を考える方の多くが、最初にevolutionかS&P500インデックスか悩まれるようです
筆者の意見として、evolutionはファンドを自分で選ぶということと、元本確保ではないことを踏まえ中級者から上級者向けの商品といえるでしょう。
ただし先述したとおり、「安定運用型」「バランス運用型」「積極運用型」とファンド選びは比較的敷居が低くなっているため、初心者の方でも選びやすくはなっています。
この点を踏まえれば、iDeCoやNISAよりもだいぶ敷居が低くなっていると思います。
最後になりますが、インベスターズトラストのevolutionのみならず、どの商品で運用を始める際に重要な点は、いかに良心的な紹介者(イントロデューサー)に出会うかです。
インベスターズトラストで投資を始めるには、必ずこの紹介者に契約の仲介をお願いすることになります。
しかし投資家側のニーズを無視してた紹介者がいるのも事実。
この点について、インベスターズトラストの契約前に優秀な紹介者を見つけるポイントをまとめた記事も書いていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
インベスターズトラスト(investors trust,、ITA)に加入する際は、必ず紹介者経由で契約することになります。 この紹介者は、インベスターズトラストの社員ではありませんが、契約時の手続きや契約後のフォローなどを担います[…]