インベスターズトラスト(investors trust)の商品の中でも日本人に人気があるS&P500インデックス。
毎月2万円前後から積み立てができ、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500に連動した運用が可能です。
しかしS&P500に連動した商品は、日本の金融機関で扱う投資信託でもラインナップされています。
では同じS&P500に連動した商品に投資する場合、インベスターズトラストに投資をするメリットはあるのでしょうか?
そこで今回は、インベスターズトラストのS&P500インデックスの商品概要を徹底解説するとともに、S&P500に連動した投資信託との違いまで詳しく説明していきます。
目次
S&P500インデックスの商品概要
冒頭でもお伝えしましたが、インベスターズトラスト(investors trust)のS&P500インデックスは、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500に連動した運用を行います。
これについては日本のSBI証券や楽天証券などでも扱う投資信託と変わりがありませんが、実はインベスターズトラストで販売されているS&P500インデックスには様々な特徴があります。
以下、S&P500インデックスの商品概要をダイジェストで見ていきましょう。
運用通貨 | 米ドル |
契約期間 | 10年、15年、20年 |
契約可能年齢 | 10年:18~60歳 15年:18~55歳 20年:18~50歳 |
拠出額 | 年間2,400米ドルより |
追加拠出 | 年間2,400米ドルより |
拠出形式 | 月払、四半期払、半年払、年払 |
支払方法 | クレジットカード 口座振替 小切手 電信送金 |
利回り | 5年年率:13.82% 10年年率:11.84% |
元本確保 | 10年:100% 15年:140% 20年:160% |
ロイヤリティボーナス | 10年経過:拠出金額の7.5% 15年経過:拠出金額の7.5% 20年経過;拠出金額の5.0% |
年間管理手数料 | 10年:拠出金額の2.0% 15年:拠出金額の1.7% 20年;拠出金額の1.1% |
プラン手数料 | 全プラン毎月10ドル |
ストラクチャー手数料 | 時価総額に対して毎月0.125% |
引用:公式HP
インベスターズトラストのS&P500インデックスは契約時に積み立てる期間を10年、15年、20年の3つのプランと積立金額を決めます。
最低積立金額は2,400ドル。仮に毎月積み立てる場合、1ヶ月で200ドルですので1米ドル=100円とすると毎月2万円前後となります。あくまで積み立て時の為替レートにより積立金額が変わることに注意しましょう。
また支払い方法ですが、クレジットカード払いができることが特徴です。最近は国内の投資商品でもクレジットカード払いできるものも増えつつありますが、まだ一般的とはいえません。
積み立てをしながら同時にクレジットカードのポイントを貯めることができる点はメリットとなるでしょう。
利回りも5年年率で13.82%、10年年率で11.84%と申し分ない成績を残しています。
そしてS&P500の最大の特徴といえるのが元本確保型であることです。
ただし元本確保型商品は元本保証ではないことに注意しましょう。これについては後ほど詳しく述べます。
最後に日本の金融機関が扱う商品にはないボーナスが受け取れる点も注目です。こちらも後述しますが、一定期間積み立てを続けると運用実績に上乗せされる形でボーナスが受け取れます。
それではインベスターズトラストのS&P500インデックスについて、さらに詳しく見ていくため3つのメリットと2つのデメリットにまとめてみましたので、以下で詳しく見ていくことにしましょう。
S&P500インデックスの3つのメリット
インベスターズトラスト(investors trust)のS&P500インデックスには以下の3つのメリットがあります。
- 元本確保型
- ロイヤリティボーナス
- 投資対象が時代と共に入替る
それぞれについて詳しく見ていきます。
①元本確保型
インベスターズトラストのS&P500インデックスの特徴の一つとして元本確保型であることが挙げられます。そして積立期間によって元本確保される金額が異なる点にも注目です。
たとえば10年プランを選んだ場合、元本確保は100%になりますが、15年プランは140%、20年プランは160%が元本確保されます。
つまり同じインベスターズトラストのS&P500インデックスに投資をするのであれば、積立期間が長くなるほど元本確保される金額が大きくなるため、なるべく長期で契約された方がメリットが多くなる点を理解しておきましょう。
ちなみにインベスターズトラストでは元本確保を保証するために、高格付け金融機関が提供する仕組債を購入しています。
公式HPによると2020年8月現在、ドイツ銀行、シティ銀行、HSBC、モルガン・スタンレー、バークレイズ及びクレディスイスが発行する債券を購入しているようです。
ただし積み立てを一時的に止めることや、積立金額の減額、一部解約するなどを行うと元本確保ではなくなることにご注意を。
元本確保の恩恵を受けるためには、契約時に約束した積み立てのルールを守ることが大前提ということですね。
特に毎月の支払いが苦しくなり積立金額を減額してしまうと、その時点で元本確保が約束されなくなるため、最初は余裕が持てる範囲で積立金額を決めるといいでしょう。
②ロイヤリティボーナス
インベスターズトラストのS&P500インデックスは、ロイヤリティボーナスという制度を設けており、拠出した金額に対して10年目終了時に7.5%、15年終了時でも7.5%、20年終了時は5.0%が分配されます。
たとえば毎月5万円で積み立てを行った場合、10年間の拠出金額は600万円となり、10年目終了時に600万円の7.5%である45万円のロイヤリティボーナスが受け取れるということになります(為替レートは1米ドル=100円で固定)。
ただし10年プランはロイヤリティボーナスは受け取れません。ここでも元本確保と同じで15年以上の積立期間のプランを選択された方がメリットがあるということですね。
またこちらも元本確保同様に、積み立てを一時的に止める、積立金額の減額、一部解約をしてしまうとロイヤリティボーナスが受け取れなくなります。
繰り返しになりますが、インベスターズトラストのS&P500インデックスでお得に運用するためには、積立期間はしっかりお金を支払うということが何より重要だということでしょう。
③投資対象が時代とともに入れ替わる
これについてはS&P500に連動した投資商品すべてにいえることですが、時代とともに投資対象を自動的に入れ替えてくれるため投資初心者でも安心できるでしょう。
現時点のインベスターズトラストのS&P500インデックスのポートフォリオは以下のとおりです。
引用:公式HP
アメリカの代表的な株価指数として、ダウ平均(ダウ工業株30種)とS&P500があり、これらは日本の日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)と似たような関係にあるといえるでしょう。
ダウ平均はボーイング、Apple、ゴールドマンサックスなどアメリカ経済を支える30銘柄で構成されています。
一方でS&P500はアメリカの株式市場(NY証券取引所、ナスダックなど)に上場している企業の中で、比較的流動性が高い大型株の中から選ばれた500銘柄で構成されています。
代表的な銘柄は、マイクロソフト、Google、Amazon、テスラなどです。
そしてこのS&P500は時価総額や流動性、何期以上黒字であることなど様々な条件をクリアしないと構成銘柄となりません。
つまり時代とともにS&P500の銘柄は入れ替わるということです。
ひと昔前のS&P500の構成銘柄は製造業や金融業が目立っていましたが、現在ではIT関連の銘柄が多くなっています。
このようにS&P500に連動する投資商品を購入すれば、時代とともに銘柄を入れ替えてくれるため、常に時代を牽引する銘柄に投資ができるということになります。
アメリカの著名投資家で、バークシャーハサウェイのCEOでもあるウォーレン・バフェットも「現金の10%を米国の短期国債に、残る90%をS&P500のインデックスファンドに投資しなさい」と言っているほど、S&P500は常に世界中の投資家から注目を集める指標ということでしょう。
S&P500インデックスの2つのデメリット
一方でインベスターズトラスト(investors trust)のS&P500には以下の2つのデメリットも存在します。
- 積立の一時停止や減額、一部解約を行うと元本確保されない
- 手数料は高め
それぞれについて見ていきましょう。
①積立の一時停止、減額、一部解約を行うと元本確保されない
こちらは先述させて頂きましたが、積立の一時停止や減額、一部解約を行うと、S&P500インデックスの魅力の1つである元本確保ではなくなります。
加えてロイヤリティボーナスももらえなくなるため、やむを得ない事情がない限り積立の一時停止や減額、一部解約は避けた方がいいでしょう。
元本確保やロイヤリティボーナスが受け取れなくなると、一般的なS&P500に連動した投資信託などと変わりなくなるため、旨味を最大限に得るためには積み立ては継続するということは必須条件ともいえますね。
②手数料は高め
インベスターズトラストのS&P500インデックスには、年間管理手数料とプラン手数料、ストラクチャー手数料、解約手数料の4つが存在します。
これらの手数料ですが、同じS&P500に連動した投資信託と比較すると少し高めです。
まず年間の拠出予定額の累計総額に対して発生する年間管理手数料ですが、10年プランで2.0%、15年プランで1.7%、20年プランで1.1%とそれぞれ発生します。
この点においても積立期間が長い方が手数料が安くなります。
投資信託にも年間管理手数料と同じような仕組みである信託報酬がありますが、年0.1~1%程度が平均です。
さらに毎月月初にプラン手数料として10ドルの手数料が発生し、同じく毎月月初にストラクチャー手数料として時価総額に対して0.125%の手数料が課せられます。
こうしてみるとインベスターズトラストのS&P500インデックスの手数料は高く感じますが、実はこれらの手数料がはロイヤリティボーナスによって相殺できるようになっています。
先ほどのメリットの部分でロイヤリティボーナスが想像以上にもらえることに気づかれた方も多いと思いますが、実はこの手数料を相殺するためにあるといえるでしょう。
加えて元本確保であることを踏まえれば、日本の金融機関で購入できる投資信託などを購入するよりもメリットの多さを理解できるのではないでしょうか。
ここが知りたい! インベスターズトラスト(investors trust)のS&P500インデックス
では最後にインベスターズトラスト(investors trust)のS&P500インデックスの特徴を振り返りながら、注意点や他の金融商品との比較などを理解していきましょう。
元本確保は「元本保証」ではない
元本確保と元本確保は言葉は似ていますが全く異なる仕組みです。この点はよく間違って理解されている方も多いため、詳しく説明していきます。
まず元本確保ですが、約束された期間まで金融商品を保有していた場合、元本に加え利息を上乗せして戻ってくる仕組みのことです。
具体的には個人向け国債や投資信託の一部が元本確保型の商品として挙げられます。
個人向け国債も基本的には元本が保証される仕組みですが、途中で償還したり発行体が破綻すると元本が戻らない可能性があります。
つまり満期までしっかり保有することで元本が確保されるということですね。
なおインベスターズトラストは、ケイマン諸島会社法に基づきSPCとして登録しており、会社の資産と顧客の資産を完全に分離して管理する体制を整えています。
そのため仮にインベスターズトラストが破綻しても、私たちの資産は時価で保全されるのこの点は気にしなくても大丈夫でしょう。
なおインベスターズトラストの安全性については別ページで詳しく書いています。興味がある方はご覧ください。
>>インベスターズトラストの安全性について知りたい方はこちら
一方で元本保証とは、投資したり預入れたりしたお金が減ることのない金融商品の仕組みです。
こちらは皆さんご存知の銀行の普通預金や定期預金などが挙げられます。
普通預金や定期預金は仮に預けている銀行が破綻した場合でも、預金保険制度により1人1銀行元本が1,000万円までと利息が保証されます。
インベスターズトラストのS&P500インデックスは前者の元本確保型の商品であるため、満期まで保有し続けることで元本を確保することができる金融商品ということですね。
最初から無理な積立金額は避ける
先述させて頂きましたが、インベスターズトラストのS&P500インデックスで途中で減額すると元本確保でなくなる上、ロイヤリティボーナスも受け取れなくなります。
そのため最初から無理な金額で投資をすることは避けた方がいいでしょう。
私も最初は控えめな金額で始め、様子を見て増額する方針でS&P500インデックスに投資をしています。増額する場合は元本確保やロイヤリティボーナスに影響がないためです。
具体的にいくらで積み立てを行うのかは各々の判断となりますが、自分が支払える金額の6~8割程度にするといいかもしれません。
インベスターズトラストのS&P500インデックスに投資をする時は、基本的に積み立ての一時停止や減額はしない前提で取り組むといいですね。
学資保険として活用できる
インベスターズトラストのS&P500インデックスは、元本確保型の商品であることから学資保険として活用することもオススメです。
私も生命保険会社に勤めていた時に学資保険を扱っていましたが、インベスターズトラストのS&P500インデックスのような元本確保を可能とする商品はありませんでした。
ここで2021年3月現在の日本の保険会社が扱う学資保険と比較してみましょう。
保険会社 | 商品名 | 返戻率 |
ソニー生命 | ソニー生命の 学資保険 |
102.6% |
フコク生命 | みらいのつばさ (Jジャンプ型) |
105.5% |
住友生命 | こども すくすく保険 |
101.7% |
※各種支払い方法、積立期間により返戻率が異なる場合もあります
日本の学資保険は満期まで保有すると「返戻率」という形で利息が付きます。
たとえばソニー生命の学資保険の場合、毎月9,020円の保険料を支払うと、10年で払込保険料が1,948,320円となり、返戻率が102.6%ですので受取保険料は200万円です。
一方でインベスターズトラストのS&P500インデックスは、15年積立を行った場合、元本確保140%に加えて10年経過時と15年経過時にそれぞれロイヤリティボーナス7.5%が受け取れます。
つまりお子さんやお孫さんが生まれたタイミングでインベスターズトラストのS&P500インデックスに投資をし、15年積み立て続ければ、高校入学のタイミングで教育費をしっかりと確保することができるということです。
元本確保という旨味を利用し、学資保険として活用することも検討してみるのもいかもしれませんね。
まとめ
インベスターズトラスト(investors trust)のS&P500インデックスに投資をする魅力についてお伝えしてきました。
同じS&P500に投資をしても、証券会社や銀行で販売している投資信託に比べ元本確保であることやロイヤリティボーナスが受け取れることなど、いくつかメリットを感じられたかと思います。
ただしデメリットとして、積み立ての一時停止や積立金額の減額、途中解約をしてしまうとそれらの旨味がなくなります。
メリット・デメリットをしっかり理解した上でインベスターズトラストのS&P500インデックスに投資してみてはいかがでしょうか?
なおインベスターズトラストのS&P500インデックスについて詳しく知りたい方は、実際に投資している私から詳細をお伝えすることも可能です。
気軽に下記問い合わせフォームにお問合せください。問い合わせ頂くと私にメールが届き、やり取りさせて頂くこともできます。